
子供用の足入れ浮き輪が危ないと聞いたけど・・・
何がどんな風に危ないのかな教えて欲しいな・・・

どうも、おすけです!
本記事ではそんな「足入れ浮き輪の危険性」のすべてを知ることができます。

本ブログオーナーのおすけは某テーマーパークのプールの監視員歴1年、監視員の指導と監視歴+3年の計4年のプールでの現場経験があります。
その現場での経験をもとに、足入れ浮き輪の危険性について解説します。
本記事を読み終えることで、足入れ浮き輪の危険性についてのすべて知ることができます。
記事の最後には安全な浮き輪の紹介もしています。
なぜ足入れ浮き輪が危ないと言われるのか?

足入れ浮き輪が危ないと言われる理由は、その構造にあります。
子供が水中に滑り落ちないようにするための脚を入れる部分。
これが危いんです。
理由は、転覆したときに自力で起き上がることが困難だからです。
さらに親目線から言うと、下に滑えり落ちないという安心感が子供から目を離す原因となってしまいます。
手の届く所に子供がいれば転覆してもすぐに助けることができます。
しかし、その安心感からだんだんと子供との距離が離れ、子供から目を離す時間が長くなってしまいます。
結果、転覆しても気付かないという状況になってしまいます。
足入れ浮き輪が危ない理由
- 転覆すると自力で起き上がることが困難
- 下に滑り落ちないという安心感から、親が目を離しやすくなる
また、プールで足入れ浮き輪が転覆してしまう原因は子供自身のバランスの崩れによるものだけではありません。
その他の浮き輪が転覆してしまう外的要因を下記にて解説します。
プールで足入れ浮き輪が転覆する原因

足入れ浮き輪が転覆する外的要因
- 他人との接触
- 浮き輪との接触
- 波
浮き輪が転覆してしまう可能性がある外的要因には、上記の3つの原因があります。
人が多く集まるプールほど、この3つの原因の発生率が高くなります。
下記にて詳しく解説します。
原因①:他人との接触

他人、周りの人との接触による転覆する可能性があります。
子供から大人まで全員が対象です。
プールに来たことでみんなテンションが上がっていることで動きが大きくなり、周りが見えなくなっている人が多いです。
接触までの流れはこんな感じです。
- 子供が近くにいるのに気付かずに大暴れ
↓ - 足入れ浮き輪に接触
↓ - 転 覆
イメージできますよね。
そして、特に注意しないといけないのがビーチボールで遊んでいるグループです。

上記の画像のように、ビーチボールで遊んでいる人は周りが見えていない可能性がかなり高いです。
ビーチボールを追いかけて最後にダイブ!!!
そこに足入れ浮き輪があったら確実に転覆します。
原因②:浮き輪との接触

浮き輪との接触は1番危ないといっても過言ではありません。
正確には浮き輪というよりボート型をはじめとした下記のような大型の浮き具です。

特に気を付けなくてはいけないのはボート型の浮き具です。
足入れ浮き輪とボートが接触てし転覆。
転覆に気付かずにボートがそのまま進むと水中に落ちた子供の上にボートが来てしまい顔を出すことができなくなります。
この状態、命にかかわります。
大きな浮き輪の近く、特にボート型の浮き具の近くはできるだけ避けましょう。
子供の転覆に誰も気付きません

子供が乗っている足入れ浮き輪にボート型の浮き具が接触すればボートの人は気付くと思うけどなぁ!?
そう思う人が多いかと思いますが、気付かないことの方が多いです。
人が多いプールならほぼ気付かないです。
理由は、人が多いので周りの人との接触が当たり前になってしまっているからです。
さらに怖いのは、接触に気付いても周辺があまりにも人が密集している場合はすぐにボートを動かすことができないことです。
大型の浮き具を使っている人の近くでの足入れ浮き輪の利用は本当に危ないです。
原因③:波(人的・造波)

波による転覆は想像できると思いますが、造波プール(波が出るプール)は特に注意が必要です。
造波プールの波の高さはプールによて異なりますが、日本最大級の波のプールの場合は波の高低差が約50cmほどになります。
もし子供が手が届かない場所で転覆してしまった場合に、波の高低差で子供が見えなくなってしまう可能性があります。
その瞬間にボート型の浮き具が来たら・・・
そう考えたら本当に危ないですよね。
波の大きさを知らない場合は特に注意が必要です。
プールで足入れ浮き輪が転覆する最大の原因は「親が目を離す」こと

これまでに足入れ浮き輪の転覆の要因を解説してきましたが、足入れ浮き輪が転覆する最大の原因はこれです。
親が子供から目を離すこと
この原因が一番です。
足入れ浮き輪は、水中に子供が滑り落ちないメリットがあることで親からすれば安心感が芽生え注意を怠ってしまうというデメリットが生じます。
足入れ浮き輪の転覆には、これまでに紹介した外的な要因があることを忘れないで下さい。
プールに入る時は子供と一緒に、そして子供を近くで見守る必要があります。
近くだから大丈夫!そんなことはありません!

子供を近くで見守る。
では「近く」とはどのくらいの距離でしょうか?

2、3メートルなか大丈夫ですかね!?
いや!大丈夫ではありません!

「近く」とは、子供に手が届く距離のことです。
理由はいくつかありますが下記のような感じです。
- 2、3メートル離れていたらボート型の浮き輪や人が子供との間に入り込む可能性がある
- 止まっていた波が突然来たら2、3メートルでも意外とすぐに子供に近づくことができない可能性がある
- 手の届く範囲に子供がいない場合、すでに親が「うちの子は大丈夫!」と思っている可能性があり目を離すことが多い
特に③は要注意です。
もし、子供が足入れ浮き輪から転覆してもすぐに起こせる距離に親がいなくてはなりません。
繰り返しますが、水中での「子供の近く」とは「子供に手の届く距離」のことです。
安全な足入れ浮き輪
足入れ浮き輪は、転覆すると自力で起き上がることが困難なため危ないですが、水中に滑り落ちないということ自体はメリットです。
そこで紹介したい足入れ浮き輪が上記の「親も一緒に使える足入れ浮き輪」です。
この足入れ浮き輪がなぜおすすめなのか!?
【 理 由 ① 】
親が一緒に浮き輪に入れることで、転覆の可能性が極めて低くなる
【 理 由 ② 】
物理的に目を離す可能性が低くなる
上記2点が理由です。
水中では必ずお父さんかお母さんが子供と一緒にこの足入れ浮き輪を使うように徹底すれば、転覆による事故はなくなると言っても過言ではないです。
ま と め

最後に足入れ浮き輪が危ない理由をもう一度確認しましょう。
- 転覆してしまう可能性が高い
- 転覆すると自力で起き上がることが困難
- 転覆には様々な要因がある
・周りの人との接触
・周りの浮き輪との接触
※ボート型浮き具は要注意
・波
※波のプールは波の高さに要注意 - 水中に滑り落ちないことの安心感から親が目を離しやすくなる
- 水中での「子供の近く」とは「子供に手が届く距離」
- 子供から絶対に目を離さない
水中の事故は、大切な命を簡単に奪っていしまうことがあります。
なにより一番大切なことは、親が子供から絶対に目を離してはいけないということです。
「うちの子は大丈夫!」は絶対にありません。
親の責任として、子供の命をしっかりと守ってあげましょう。
本ブログを最後まで読んで頂きありがとうございました。
また次のブログでお会いしましょう。
以上、おすけでした!
